今日もドーパミン出していこう

　デビュー曲の、「故郷〜Bluesky Homeland」、遠く離れた都会から、故郷の風景と、そこに残してきた大切な人を、ふと切なく思う瞬間の心の揺れを唄っています。
　ただ、どうしても、みさきちゃんの生まれ育った町が大槌であること、そして大事な後輩を失っていることを、歌詞と重ね合わせて聴いてしまうと、自然と涙が出てしまいます。
　きっと、みさきちゃんも、心の中に、その子のことを思い浮かべて歌っているんだろうなと
思い、何とも言えない、いたたまれない気持ちになります。　　　　　　　　　　　（つづく）

　薬屋のおばちゃんは、じっくり話を聞き、こんなことを言いました。
「それは、はっきりとした病名のある病気ではなくて、だから（西洋）医学では診断できず、薬も適切なものをもらえないんですよね。
　でも健康でないことは確かです。お客さんの場合、現代人のほとんどの人もそうなんですが、毛細血管が体の細部・末端まで働いていないんですね。
　それは、体の一番大切な臓器である、「肝臓」「心臓」「腎臓」が弱ってるからです。
食事をしっかりとっていて、運動もしていて、睡眠もそれなりにとっているそうですけど、食べた栄養が、小腸・肝臓に吸収されていないんです。
　心臓も、オーバーヒートを起こしてしまってますので、血液を体の隅々まで送る力が弱まっているんです。
　血液と養分が、循環していないので、体温調節もできずに、クーラーでやられてしまうんですね。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）
　

どんな子なのか気になり、もう少し調べてみると、みさきちゃんは、住んでいる岩手県沿岸の大槌で震災にあって、お父さんの職場が被害にあい、そして民謡をいっしょにやっていた仲間を亡くしていました。　
自分も被災を受けて大変な思いをしながら、民謡の会仲間と、町内の集会所や仮設住宅をで、民謡を歌って回っていたのです。
その慰問活動ともいうべき様子が、マスコミの目に止まって、３年前、歌手としてデビューしたのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）